有効採光面積の計算方法・採光補正係数

有効採光面積の計算式、採光補正係数の算出方法を床面積の割合一覧表と例題を交えて解説。

◆住宅の居室に天窓(トップライト)を設置した場合の有効採光面積の最小値とは?

天窓(トップライト)の採光面積の割合を計算する例題。

居室の開口部はここでは天窓しか設置されていない無窓居室であり他の特例措置もないものとする。

この時、床面積40㎡の居住用住宅の居室に必要な天窓の有効採光面積の最小値とは?

1.天窓の有効採光面積は実際に設置される天窓の面積の3倍
2.天窓の採光面積の計算式

◆天窓の有効採光面積は実際に設置される天窓の面積の3倍

※答え:約1.91㎡

採光の確保をする上での切り札とも言えるのが天窓(トップライト)の設置。

これは天窓の有効採光面積の計算では実際に設置される天窓の面積の3倍の面積があるものとみなされる為じゃ。

※Point!天窓の有効採光面積は実際に設置される天窓の面積の3倍とみなす!

余談だが最近ではトステム製チルト開閉タイプの電動式天窓が10万円程度で販売している店舗も出てきている。

狭小地の物件などでは必須アイテムでもあるため安価になれば今後、更に天窓を導入するケースも増加してくるじゃろう。

尚、天窓やトップライトは、開閉式の窓、FIX窓問わず天窓の面積の3倍まで計算に算入できる。(換気はここでは考慮していないことが前提)

事例のケースでは、居室が40㎡の住宅用の居室である為、採光が必要な居室の種類と割合一覧表の⑦住宅・共同住宅の居室から「1/7」が基準となる訳じゃ。

◆天窓の採光面積の計算式

この事例では住宅用の居室であるため1/7が適用。

窓などの採光が取り入れられる開口部がない無窓居室というケースなので計算方法はシンプルに必要採光面積を求めてその最小値に更に「1/3」をかけることで算出できる。

計算方法は単純に

★40㎡×1/7=必要採光面積
★必要採光面積×1/3=1.9047…

となり約1.91㎡が天窓に求められる有効最高面積の最小値となるのじゃ。

イメージとしてはたたみ1畳強のサイズの天窓が必要となるのぉ。