1号消火栓の設置の際に、消防法では消火栓箱内部の開閉弁の配置に関しても設置場所の高さに関する規定を設けておる。
この開閉弁とは、ボックス内のハンドル状の弁構造で水道の蛇口のようにハンドルを回すことで放水が開始される弁の事じゃ。
屋内消火栓ボックス内の開閉弁の配置に関しては消防法によって床面から1500mm以下に設置する事が義務付けられておる。
1号消火栓の開閉弁の高さ規定を設けておるのは開閉弁の位置が建築の都合であまりにも高い位置に配置されると、
★女性が届かない
★開閉弁がまわしづらく放水が開始できない
などの火災時の利便性を考慮したもので非常事態に迅速に消防活動が開始できるよう考慮されておるためなのじゃな。
屋内消火栓設備は、万が一火災が発生してしまった場合に居住者や一般人が消火活動を行うことができる様に設置される固定式の消火設備じゃ。
自動火災報知設備などのシステムを設置していたとしても火災の勢いが強い場合や、何らかのトラブルでシステムが稼動せず避難通路が絶たれてしまうような予期できない事態が発生するケースも想定し、消防隊員が現場に到着するまでにできる限りの消火活動を行うことができるように設置されるのが屋内消火栓設備でもあるのじゃな。
使用者はもちろん力の強い男性とは限らない。その為、高齢者や女性でも容易に利用できるよう放水圧力が0.7MPa以上の圧力とならないような基準が設けられておるわけじゃ。
尚、放水圧力が0.7MPaを超えない措置として開閉弁にはあらかじめ減圧機能付きの開閉弁の設置や、別途減圧弁が設置されておりホースの圧力を調整しておるのじゃよ。