消防法に基づく機械排煙設備の設置規定の解説

建築基準法に基づく機械排煙設備の設置基準、消防法による排煙口、ダクトの設置場所の規定の解説。

◆避難安全検証法の施行事例と緩和措置について

避難安全検証法とは平成12年の建築基準法改正の際に新たに導入された当時としては最新の見識を記した法律である。

この法律が施工された趣旨は「避難安全性能」という概念が母体となっており、防火対象建築物もしくは各フロアー全体が避難安全性能を有するかどうか?を確認し、避難安全性能を有すること確かめられた場合は設置設備の免除が可能となっている。

ここでは避難安全検証法の具体的な事例についてチェックしておこう。

避難安全検証法の施行例を具体的にあげると
●排煙設備の一部適用の免除
●建築内装制限の一部適用の免除
●避難規定(誘導灯・非常灯・非常階段など)の一部適用の免除
 などの事例があげられる。

これらの設置義務がもうけられておる設備を必要最小限の設備に抑えることが可能となれば、
●建築コストの低減
●設計の自由度
 が大きく緩和される事になるのは明らかである。

尚、この避難安全検証法の施行によって設置義務の緩和が図られたメリットがある反面、全ての建築物に対し安全性などが確認されている訳ではなく、今後も幾つかの検証を重ねていく必要性もあることを忘れてはいけない。